活動報告

研修会

【開催レポート】静岡LFP+ 第1回:研修会

皆さん、こんにちは!

先日、7月14日に静岡ローカルフードプロジェクトプラスの第1回研修会が開催されました。暑い中お集まりいただき、誠にありがとうございました。
本研修会では、プロジェクトの新たなスタートと、今年度主要テーマとなる「持続可能な食料システム」について掘り下げ、後半は、アイデア創出ワークショップを行いました。

1. 研修会の概要とプロジェクトの新たな船出

これまでの「静岡ローカルフードプロジェクト」から「静岡ローカルフードプロジェクトプラス」へと名称を改め、今年度からは「地域の持続可能な食料システムの構築」を重点テーマに掲げ、地域に根差した商品開発やビジネス創出を目指します。

開会にあたり、静岡県マーケティング班長の矢野様からご挨拶いただきました。

2. 「持続可能な食料システム」とは?

全国事務局である船内総合研究所の伊藤様からは、「持続可能な食料システム」について詳しくご説明いただきました。

日本は食品産業市場が非常に大きく、国内生産額の約10%を占める重要な産業です。しかし、近年は食料安全保障の確保が国の農政における最重要課題となっています。これは、担い手の減少や気候変動などにより、安全で安心な食料が安定的に供給され続けるかという脆弱性が顕在化しているためです。

「食料システム」とは、食料の「調達」「生産」「加工」「流通」「消費」までの一連の流れを指し、これに「消費者」も含まれる点が重要です。このシステム全体を持続可能なものにしていくことが、本プロジェクトの大きな目標です。

昨年度までの「社会課題解決と経済性の両立」というテーマは引き続き重要としつつも、今年度は特に「食料システム」に焦点を当て、その持続可能性の実現を目指すことが強調されました。

3. 食料システム構築へのアプローチとイノベーション

地域連携推進コーディネーターの河野様からは、食料システムがなぜ重要なのか、そして本プロジェクトで皆さんにどんなことを期待するのかについて、ご自身の経験を交えながらお話がありました。

人口減少、一次産業の担い手不足、地球温暖化による作物への影響、物流の人手不足など、食料システムには様々な課題があります。これらの課題を解決し、将来にわたって安全で栄養価の高い食料を安定的に手に入れられるようにすることが、持続可能な食料システムの構築です。

この課題解決には「イノベーション」が不可欠であると述べられました。イノベーションとは、新しいアイデア、技術、使い方、組み合わせ、サービス、仕組み、関係性、ルールなど、何かしら新しいものを生み出すこと。特に、異なる知識を組み合わせることや、普段話さないような「弱い紐帯(ウィークタイ)」の人々との交流が、新たな発想を生む鍵となると強調されました。

また、本プロジェクトでは単なる商品開発にとどまらず、食料システムの持続可能性に貢献する「食品ビジネスプラン」を長期的な視点で考えていくことが求められます。

4. 静岡県における未利用資源とアップサイクルの現状

公益財団法人静岡県産業振興財団ウェルネス・フーズ産業支援センターの袖山様からは、静岡県における未利用資源の現状と、それらを活用したアップサイクルへの取り組みについてご説明がありました。

当センターは、今年度から「ウェルネスフーズ産業支援センター」に名称を変更し、特に「食のアップサイクル」を重点テーマとして推進しています。食品ロスをはじめとする社会課題解決のため、未利用食材の活用、製品開発、販路開拓を支援しています。

しかし、アップサイクルを進める上では、未利用食材の発生時期やロットの不安定さ、選別コスト、人手不足、保存の難しさ、運搬、加工設備の必要性、販路の不足といった多くの課題があることも明らかになっています。

静岡ローカルフードプロジェクトプラスと静岡ウェルネスプロジェクトが連携し、異業種間のオープンイノベーションを促進することで、静岡発のアップサイクル商品やサービスを創出し、食品ロスの減少やエシカル消費の促進を目指していきます。

5. 今後の活動に向けて

第1部の講演を踏まえ、第2部では「私たちの静岡県の未来の食をデザインする新たな出会いと何かを見つける作戦会議」と題したワークショップが開催されました。
ワークショップのテーマは以下の2つです。

  1. 食品ロスを減らし、高価値な加工食品を考えよう
  2. 地域の食材が使われ、その価値が伝わる加工食品を考えよう

参加者の皆さんは、それぞれの興味に応じてテーマを選択し、グループに分かれて仲間作りとアイデア交換を行いました。

アイデア(一部抜粋)
・地域資源を活用したオリジナル静岡ハンバーグプロジェクト
・静岡の「水」や水産資源に着目したラーメンプロジェクト
・サウナ飯 商品開発プロジェクト
・乳酸菌(や微生物)を活用した商品開発プロジェクト
・非常食として元気になれる地域資源活用缶詰商品開発プロジェクト
・規格外野菜・果物を活用したスイーツソース開発プロジェクト

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